『ロマンシングサガ3リメイク』最大の謎、5魔貴族?、魔王の罠?解き明かしてみた!
少し暇ができたのでおくればせながら、ロマンシングサガ3リメイクをようやくクリアできました。
私は当時に思いを馳せながら、今回は楽にクリアするぞと息巻き、キャンディリングやヒドラレザー収集をして逆に苦行でした。
リメイク版は追加要素があり、キャラの過去が分かる暗闇の迷宮や、キドラントの町長を殴る選択肢が増えるなど充実していて楽しかったです。
その追加要素の中で混乱するようなイベントが一つありました。
謎が深まる聖王と魔王のイベント
それはアビスゲートをすべて閉じるためサラが犠牲になり、もう一つアビスゲートが開こうとしているのでそこまで行ってサラを助けるという流れになるのですが、追加要素で宿屋に泊まり作戦会議をしてその夜に夢をみるというものです。
内容としては聖王から東のアビスゲートに行くのは魔王の罠だから行くなという手紙を読みます。
その後に場面転換し四魔貴族と魔王らしき人物が会話します。
原文ままに書きます。
「五つ目のゲートとは・・・」
「五魔貴族ということかな」
「くだらんな」
「我らだけでは不足と?」
「お前たちを迎えに行くために作ったゲートだ。他の意味はない。」
「お前の目的地はここだ。迷わずに進むがいい」
私はこれを読んで意味不明でした。
まず、誰のセリフか分からない点とお前やお前たちが誰を指すのか分かりづらく、いつの会話であるのか?何より魔王の意図が分かりません。
考察と補足
とりあえず四魔貴族が個別にどのセリフをしゃべったかは置いておきます。(夢なのであえてぼかしていると思われる)
最後から二つは魔王のセリフとしてお前たちは四魔貴族を指すと思いますが迎えに行くとはどういう意味でしょう?
魔王はかつて人間の世界でアビスゲートを開いて四魔貴族を召還したので迎えに行くという表現に疑問が残ります。
さらに次にお前はここに来いと東のゲートを指し示します。おそらく主人公をご指名しているようです。
これだけ魔王が存在感を出しているのにこの先一切登場しません。
補足として魔王は600年ほど前に東を制圧しに行った時に行方不明になりました。装備が東に集中して落ちていることからその時に戦死したと思われていました。
その後、次の死食の時に現れた聖王に統率を失った四魔貴族はアビスに追い返されたという流れです。
他の考察サイトとしては魔王が生きていて東のアビスゲートを開けたとか、そもそも夢だから気にするだけ無駄なイベントだという意見もありました。
聖王と魔王の本当の思惑
しかし、私は単純な事実に目を向けるだけでこの問題がとけると気がつきました。
それは、魔王も聖王も力があるだけのただの人間であるということです。
四魔貴族のように何百年も生きられるわけがないのです。
このイベントは二人が生きていた時の遺言に過ぎないということです。おそらくは残留思念です。
二人は運命の子供としてこの先も死食があり、三回目には運命の子供が二人も出てくることを知っていて、二人の力を合わせると世界が破壊されるか再編されるかすることを知っていたと思います。
聖王は保守派でそんな賭けになるくらいなら300年平和が続くように一人がその役目を果たせばいいと考えています。
しかし、魔王は自分が死んだ後の世界に価値はないと思ったのか破壊のシナリオを考えます。
そこで5つ目のアビスゲートです。
魔王の言ったとおり5つ目は四魔貴族を迎えに行く為に作られたのです。
ただし、迎えに行くのは魔王ではなく主人公ともう一人の運命の子自身です。
5つ目は犠牲になった運命の子を助け出せるように見せかけた罠だったのです。
600年後にゲートが4つ閉じた時に5つ目が開くように細工をしていたのでしょう。ゲートを作ったのは魔王なので十分に可能だと思います。
わざわざアビスゲートを閉じに来る正義感のある連中ならこの罠に乗る可能性が高いと考えたのでしょう。
実際二人は出会ってしまって破壊するものが生まれ、四魔貴族の力と合わせて人間の世界に迎え入れてしまいましたが、二人が創造の力をコントロールして世界は平らから丸く地球のように再編され、死の星もなくなり死食という運命から解放されたのでした。(最果ての島も削られてなくなることもなくなった)
つまり主人公達は聖王と魔王の思惑を超えた結果を残したということです。
この追加シナリオはオリジナル版では少し影の薄かった聖王と魔王がいなくなってもなお世界をコントロールしようとしているという存在感を示すイベントだと思います。
まとめ
話がとっちらかったので最初の会話から分かりやすく翻訳していきます
四魔貴族「五つ目のゲートが作られてるみたいですけど魔物をもう一人呼んで五魔貴族になるんですか?」
魔王「それはお前たちを迎えに行く為に作ったゲートだよ、まだまだ先だけどね」
魔王「これを見ている主人公、お前が迎えに行くのだよ、仲間を助けたかったら来いよ」
聖王「仲間が大切なのは分かるけど世界の為に絶対に行くなよ?絶対だぞ!」
整合性を通そうと思ったらこんな感じになると思うのでこの説は割りと信憑性が高いと思われます。
ロマンあふれる壮大なこの物語は今後も語られていくことでしょう。