ポカン君のブログ

私の始まりはMTGは5版のスターターでアニメはドラえもんのび太の恐竜だった。これは終わりへ向かっていくブログ。

「竜とそばかすの姫」を観たら細田守映画のすべてが分かった!つまらないと言う人ほどみてほしい理由

 

竜とそばかすの姫amazonprimeで配信!

金曜ロードショーが9/23に竜とそばかすの姫(以下竜と姫)を放送するのでそれを待って感想と考察する予定でしたが、amazonでたまには映画でも観ようかなーと開いてみてたらいつの間にか配信されてました・・・じゃあ、もういいかと思ってアップしました。ネタばれありです。

 

私は当時映画館まで観にいって、パンフレットまで買うくらいに気に入ってました。

 

 

証拠画像

微妙な評価

しかし、全体的なレビューでみると、サイトにもよりますが星3.5あるかないかくらいの評価になっています。気に入っている私でさえこの微妙な評価は分からなくはないです。

私は監督の東映時代の「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」を観て以来のファンです。でも正直いって、ぼくらのウォーゲームを超えるほどの興奮を他の細田映画で味わったことはないです。

 

私はあの時の興奮をずっと追い求めて監督の作品を観ています。

確かにぼくらのウォーゲームはエンターテイメント性に優れたアクションアニメで、竜と姫や他の作品は、メッセージ性のある少し静かな印象の作品が多いですがそれを差し引いてもなんとなく物語に入り込めない気がします。

私は竜と姫を観て、それがなんとなく分かった気がします。

 

つまり、細田監督は・・・細かいことはどうでもいいタイプの人なんです!!

細田映画のツッコミどころ

監督は自分の気に入ったキャラクターでみせたいシチュエーションを演出できればそれで満足な人なんだと思います。

竜と姫でいうなら、アバターの正体を明かすアイテムがあり、それがあの世界で一番支持されていてスポンサーもついているキャラクターが功績により持っているというネットリテラシーガン無視の設定であるとか、「おおかみこどもの雨と雪」でいうなら狼であることを選んだ義務教育さえも終わっていない息子が家を出て山のぬしになるという、児童福祉法も真っ青な展開でお母さんが警察に捕まるやろというツッコミをいれざるえない部分が物語に入り込むことに足を引っ張っていると思います。

 

あえて改善しない理由

例えば、アバターの正体を明かすアイテムが公式なのかチートなのかも分からない伝説のアイテムで、すずが運命的にそれを手にして使うかどうかの選択を迫られるという展開にすれば、多少は無理がなかったと思います。

昔からいい作品は一つうまい嘘をつくといわれていますが、監督はそんなことさえどうでもいいと考えているのではないでしょうか?

私がこの作品に惹き付けられたのは美麗な背景とキャラクター、歌声、そして仮想世界でお互いの正体が分からないなかで美女と野獣をやるというとんでもなくオシャレな展開が気に入ったからです。二人が踊っているときに引っ込み思案なすずが感極まってキスしようとするところはかなりエモかったです。後、母がなぜ自分をおいて行ってまで他人の子供を助けたのかを言葉でなく心で理解したシーンは鳥肌たちました(ジョジョ並感)

監督はいいシーンさえ撮れば、ちょっとした矛盾は些細な問題なんだと思います。

しかし、最近の世の中はオタクも増えてネットですぐに情報が拡散し意見も共有されやすくなり細かいところが気になりやすく、作品のトータルバランスを重要視される向きはあると思います。

評価の高い細田映画の共通点

評価の高い共通点はやはり原作があることだと思います。

細田作品の中でトータルバランスが高いのは「時をかける少女」であると思います。これはいわずとしれた文豪筒井康隆の小説が原作で下地ができていて入り込みやすかったと思います。

 

 

ウォーゲームも原作があり、デジモンというPCの中の生き物と不思議なことを可能にするデジバイスがあるという設定のおかげで焼き直し作品である「サマーウォーズ」よりも没入感は高いと思います。(サマーウォーズがつまらないとは言ってないです)

 

細田映画の正体

監督は感覚重視の作風で、かなり芸術家肌だと思います。

細田映画の楽しみ方は、細かいことは考えず映像美とシチュエーションを堪能することかもしれません。

しかし、いつか設定とかみあった爆発力のある作品が誕生することを願っています。そう、もう一度デジモン映画作るとかね!

バンダイスタジオ地図デジモン映画製作を依頼するべき!

それが言いたかっただけのブログ。